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ソニー辞めたってよ【退職エントリ】

辞めて1ヶ月くらいの時に下書き保存して放置してた・・・

 

久しぶりに文章を書きます(いつだって久しぶり)

 

「退職エントリよろ。」って何人かから言われたので

これを機に、自分の考えを整理する上でも書いてみる。

もはや1ヶ月3ヶ月半経ってしまったので、ただの転職エントリ。

 

1月に新卒から4年弱勤めたソニーを辞めました。

GREEのWFLEという会社でVTuber関連のお仕事を始めました。

 

とても簡単にまとめると

入社した時に得たいと思った知識/経験を入手できたので、次に必要だと思う知識/経験を得るために転職しました。
スマホ(ハード)→スマホアプリ(ソフト)という外からみたら非常に近そうな業界の割に、埋めがたい価値観のギャップがあるなーと思った次第
で、そのギャップは僕が50歳になる頃にはドーバー海峡よりも深い溝になりそうで、どうしたものかなーと思う次第。

久しぶりに文章を書くと、「仕事ってなんだ」とか「XX論」に寄ってしまうので、なるべくそうならないように1時間で書こう(自戒) 

まず、転職活動なるものに着手したのは2018年の10月末、11月中旬には終わらせて、退職の意思を伝えて、1.15付で退職し、1.16付で新しい職場につきました。

0. そもそも何してたの?

きっとこれを読む人はどうせ知人ばかりだと思いますが一応説明すると、
ソニーでの職種はスマートフォンの商品企画。出来上がった商品は本当に我が子みたいに可愛がります。商品自体の企画書を作るところから、それを実現するためにエンジニアと話し、少しでも魅力を伝えて売るためにマーケティングや営業とも協力するようなお仕事です。

すごいシンプルにすると

考える → 創る → 売る

という3ステップな感じ
すべて自分だけでやる訳ではなく、それぞれ専門にすると一緒に協力していきます。

3ステップどれもそれぞれ魅力があって好きだったけど、個人的に一番好きだったのは、あーでもないこーでもないと実現性を狙う[創る]ステップだった気もする。

1. 何故辞めたのか?

どのくらい悩んだの?と聞かれます。

いざ辞めようと思ってから辞表を出すまで、約半月だったと思う。
一方で、18年の10月〜11月頃が転機だと思っていたのは17年の末頃でした。

入社してから担当したスマートフォンは約6機種くらい。

途中引き継ぎが2〜3機種

頭の企画書から担当したスマホが約4機種

何故辞めたのか?の答えはシンプルで、まだまだスマホでやり残した事はあるけれど、入社する理由だった「大量生産されるハードウェアの知識/経験を得る」が達成できたと感じたのと、「ソフト/コンテンツに関われそうな場所」を見つけられたから


2. そもそも何故Sonyに入ったのか?

脳に電極を刺して、バーチャル世界にはやく行きたい」

といろんなところで言う人でした。(今もだけど)

魔法の世界に行きたい。引きこもって脳内お花畑な感じでコンテンツにどっぷり浸かるか、外に出るなら世界を変えるしかない。

正直自分に世界を変える能力はないし、
これまた一種の脳内お花畑な方々の言う「俺たちは世界を変えるんだ!」
というガッツもない。

ただまぁ、どうせ誰かがそういう世界を50年後に実現させるなら、それを49年後くらいにはできるかもしれない。

 

そのためにはどうしたらいいんだろう?

 

と思って進路を考えてました。

小説家だって、SF小説で未来を描いて未来を動かすことができる。
金融だって、業界にお金を回せば未来を動かすことができる。

そんな事を高校3年で思っていたら、大学の研究所の紹介で、脳波を使ってオンラインゲーム(セカンドライフ)のキャラを動かす。

www.youtube.com

というのを見て、これだーと思いました。

しかし、何を思ったのか理系の道には進まず、マーケティングやらビジネス系に手を出そうと思い、「無給だけど経験が報酬だよ!!」とか言う無給インターンと言う名の労働搾取をされたりしていました。(今考えてもあの会社危ないな……)

ちょうど大学2年〜3年、2013年頃にOculusRiftがKickstarterで話題になったり
脳波necomimiが出たりと、ちょっとしたガジェットブームだった気がします。

起業する?なかなか初手でやりたいことをやるのは難しい。
というよりVRとか普及には程遠い……

そんな普通な感性が残っていたので、一旦冷静に何が必要か?
そして5年後、10年後にそういうコトができそうか?と考えました。

何が必要なのか?

とりあえず、(自分が生きたい)バーチャル世界の実現のためには
・1人1台持つようなハードウェア
・その上で動くソフトウェア(プラットフォーム)
・消費されるコンテンツ
の3つが必要です。

そして、なんとなく大量生産されるハードウェアの世界はまったくもって未知でした。

大学に来る/大学生に会ってくれる人はソフト系の方ばかりだし、
皆一様に「ハードはだめだ。」と言いまくる。
まずは知らないところから手を出すべきかなーと考えて、ハードウエアに興味が出ました。

どうやったら良いのか?

どこかに新卒で入るなら、その会社でハードウエアをやった後にソフトウェアをやれるか?(転職含め)
そしてもし自分がそこに10年勤めたとして、その会社のブランド的に「バーチャル世界にいける」何かに投資できそうか?

あとは割とシンプルで…

  1. ハードウエアができる。
  2. 初手で企画みたいな仕事をやらせてくれる
  3. ソフトウェアもある
  4. 会社のイメージ的にVR分野に投資できそう
  5. コンテンツもあるとよし
  6. 脳に電極刺すなら医療にも近い?

こうして羅列すると、すごいシンプルにソニーくらいしかなかった。

そうして入社して、まずはハードウエアの企画をしっかりやって、その後そこに残りソフトも手を出すのか、また考えればいいや。と思っていた次第です。

一方で、18年の10月〜11月頃が転機だと思っていたのは17年の末頃でした。

なので、先述の通り17年末に思った理由はシンプルで、0から考えた4機種目の発表がその頃だったからです。

またスマートフォンの企画(5台目)をやるか、社内で別の事をやるか、いっそ転職するか?考えねばならない時期です。


3. 何故VTuber業界なのか?

よくVRの話になると、「キラーコンテンツ」がない。
と言われます。「ハード」「ソフト」「コンテンツ」と3段構造とするなら、結局VRをかぶる理由になりえる「キラーコンテンツ」がない。

綺麗な景色が見えるとか、ヒーローになれるとか、そういうコンテンツは多くあるけど、結局そのために10万もするゴーグル買って被るなんてありえないわけで……

VTuberの動きを2018年に見てて思ったのが、別に日本のアニメサブカル界隈のパワーがあるとかそういう話ではなく、シンプルに「あ、人だ」と思ったからです。

身も蓋もないことを言うと、超楽しい体験がVRで出来たとしても、1回で十分なんですよね。仮にゲームのように自由性をもたせても、限界がある。

 

でもコミュニケーションは別で、人の数だけコンテンツが生まれるんですよね。

 

いまのVTuberってアイドルビジネスっぽいけど、(2010年頃の)オンラインゲームとか、今で言うTwitterみたいなSNSになったら変わるなーと思った次第。


4. 転職してみて

Product Managerという職種を論じれるほどやっていない気はするけれど…
商材が違うので当たり前だけど
スキル、知識、文化が0リセットされた場所に移るのは大変だなーという感想。



転職して感じた事などはどこかで書こう。